デジタルサイネージを使うときに必要なものやこと
デジタルサイネージを使うときに必要なものは、以下のものです。
- ディスプレイ
- STB
- コンテンツ
(動画や静止画など掲載するもの)
それぞれの機能や役割について、一つずつ詳しくみていきましょう。
ディスプレイ
広告や告知をしたい各種案内の動画・静止画(コンテンツ)を映し出す機器です。
現在主流のディスプレイとしてはHDMIケーブルで接続可能な「液晶ディスプレイ」です。
ディスプレイには大きくわけて以下の2種類があります。
・屋内用ディスプレイ
輝度(※)は200~2500cd/㎡です。屋内から屋外に向けてコンテンツを表示させる場合は、1500cd/㎡以上のものがオススメです。
《※輝度とは?》
輝度とは光の「まぶしさ」を示す量で、広がりをもつ光源の単位面積あたりの光度で表します。「カンデラ毎平方メートル(cd/㎡)」という単位で表します。
・屋外用ディスプレイ
しっかりと防塵・防水対応されているものです。IP55以上の規格(※IP規格)が推奨されています。
《※IP規格とは?》
IP規格(アイピーキカク)とは“Ingress Protection standard”のことで、 IEC(国際電気標準化会議) が定めた電子機器の防水・防塵の規格です。JIS(日本工業規格)でも採用されています。
IP規格にはIP00~IP68までがあります。この表示には、10の位で「人体・固形物体に対する保護」を示しており、その等級は0~6までです。いわゆる「防塵」はこちらの数値で判断します。
一方の1の位では「水の侵入に対する保護」を示しており、その等級は0~8までです。「防水」はこちらの数値で判断します。
つまり、「IP68」とあれば「防塵も防水も最高の耐久」ということになります。
また設置方法で分類するならば、「壁掛けタイプ」「天吊りタイプ」「スタンドタイプ」「スタンド一体型のキオスクタイプ」などがあります。
大きさは表示領域が80インチ以上の大画面タイプや、30~50インチ程度の中型タイプ、10インチ以下の小型タイプなどがあります。
「LEDパネル」や「有機ELディスプレイ」、「プロジェクター」などを使ったデジタルサイネージも最近は良く見かけるようになりました。
用途にもよりますが、ご家庭用のTVでも可能です。
STB
STBとは「Set Top Box(セット・トップ・ボックス)」の略称で “デジタルサイネージを使うための機能” に特化した小型パソコンです。
様々なメーカーより、様々な種類の機器が販売されています。
クラウド運用が可能なCMS(ソフトウェア)があれば、ネットワークの送受信を行いコンテンツの再生や更新、配信スケジュールの設定など、デジタルサイネージ本体から離れた遠隔地よりコントロールできます。
《CMSとは?》
「CMS」とはContent Management System(コンテンツ管理システム)の略です。
通常、コンテンツを制作するにはHTMLやCSSといったwebデザインに必要な技術が必要とされます。CMSは、そんな技術や知識がなくても簡単にコンテンツの制作が行えるソフトなのです。
またCMSはパソコンにインストールする必要がありません。インターネット上にあるサーバーで動かすシステムのため、インターネット環境とパソコンさえあれば場所を選ばず、どこにいてもコンテンツの作成、更新が可能です。
さらにこの頃ではタブレットやスマートフォンで操作できるCMSも登場しており、ふと思いついた時にすぐに更新、ということも可能です。
コンテンツ
広告や販売促進、インバウンド対応など各種案内のための情報提供を行うための静止画や動画のことです。
設置場所はもちろんのこと、アピールしたい業種や商材に合わせたターゲットユーザーを設定し、そこに合わせた動きや、大きさ、色使いなどの工夫を凝らせ、目を引くコンテンツを作る必要があります。
タッチパネル式のディスプレイを使うことで、単純に目を引かせるだけでなく、ユーザーが欲しい情報をサイネージにタッチして取得出来るように用意されたサイネージコンテンツも多く見受けられます。
表示可能なデータ形式については、それぞれ以下の通りです。
- 《動画》
- mp4・WMV・など
- 《静止画》
- jpeg・PNG・GIF・など
- 《音声》
- mp3・など
◆デジタルサイネージのコンテンツについては、『デジタルサイネージのコンテンツとは』のページで詳しく紹介しています。こちらもご覧くださいませ。
DSで制作した動画例
DSで制作した静止画例